哲学

人は自分がわからない!~潜在意識と顕在意識の不一致と、ソクラテスの無知の知~

よくわからない

「自分のことは、自分が一番よくわかっている」

こう思いがちですよね。

ですが、私たちは思ったよりも自分のことをわかっていないのです。

このことを、私たちの意識の観点から説明しましょう。

普段の意識は「氷山の一角」

氷山の一角

いわゆる私たちの意識は、「氷山の一角」にすぎないのです。

詳しく説明しましょう。

私たちが普段持っている意識を「顕在意識」という

私たちが普段持っている意識のことを「顕在意識」といいます。

「顕在意識」は意識のうちの約10%だけ!

この「顕在意識」は、すべての意識のうちのおよそ10%にすぎないのです。

残りの90%は「潜在意識」

「顕在意識」でない残りの90%のことを、「潜在意識」と言います。

生命維持活動なども、この「潜在意識」が行っています。

つまり、私たちは10%しか自分のことをわかっていない

言い換えれば、私たちが意識しているのはたったの10%であり、それだけしか自分をわかっていないわけです。

例えば、別に私たちが意識していなくても、心臓が動きますよね。

かと思えば、いきなり心臓が止まることもある。

いかに自分の意志とは関係のないところで自分が定められているか、これでおわかりでしょう。

 

「自分のことは自分が一番よくわかっている」という思い込みは危険

思い込み

こう考えていくと、「自分のことは、自分が一番よくわかっている」というのがいかに危険な思い込みであるかがわかります。

むしろ、「自分のことは何もわかっていない」と思うほうがまだ正解に近いです。

だって、90%は意識していないわけですからね。

ソクラテスの「無知の知」~わかっていないことを知る~

ソクラテス

かの有名な哲学者ソクラテスは、「無知の知」という概念を残しました。

簡単に言うと、「自分が何も知らないということを知っている」ということです。

これはまさに、潜在意識と顕在意識の話にも重なってくるのではないでしょうか。

知っているからと決めつけない

本当に自分の行動が正しいのか疑ってみる

このあたりに人生のカギが隠されているのではないでしょうか。

最後に

結局のところ、「人間はほぼ何もわかっていない」のです。

だからこそ、ソクラテスのように「わかっていないことを自覚する」必要があるのだと思います。

おそらく、90%にもおよぶ無意識のすべてを知ることはできないでしょう。

そんな絶望的な状況の中で、私たちにできる一番の防衛策は、「知らない」と認めたうえで「知り続ける」ことなのです。

自分の中に、まだ隠された領域があるのではないか。

意識している以外に、別の自分がいるのではないか。

そういった問いかけを、絶えず行っていくことが大事ではないでしょうか。

ソクラテスの哲学は、心理学の観点からも重要なことを指し示しているように私は思いました。


 

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