「人生は100%うまくいく」。
こう書くと、いかにもうさんくさく聞こえますよね。
ですが、哲学的な視点から見ますと、必ずしも突拍子もないことではないのです。
今回は、フランスの哲学者デカルトの「方法的懐疑」という方法をもとに、実は人生は100%うまくいくものだということについて書きました!
Contents
方法的懐疑とは?
方法的懐疑とは、17世紀フランスの哲学者ルネ・デカルトが提唱した哲学的手法です。
簡単に言いますと、「真理にたどりつくために疑わしいものをすべて疑う」ことです。
「我思う、故に我あり」の原点!
「我思う、故に我あり」という言葉は、デカルトを知らなくても何となく聞いたことがあるでしょう。
実は、この言葉は方法的懐疑によって導かれたものなんです。
デカルトの行った方法的懐疑
では、デカルトがどのようにしてこの言葉にたどりついたのか、具体的に説明します。
デカルトは、真理に到達するためにあらゆる事物を疑いました。
ですが、「自分が疑っている」という事実だけは疑えないことに気づいたのです。
このことから、自分の意識こそが哲学の第一原理であると確信し、「我思う、故に我あり」と考えるに至ったわけですね!
方法的懐疑から、人生が100%うまくいくことを説明する
この方法的懐疑によって、なぜ人生が100%うまくいくのかということについて説明していきたいと思います。
人生が「うまくいく」ことについて
ですが、100%うまくいくなんて言われても信じられませんよね。
なので、もう少し深く考えてみましょう。
そもそも、「うまくいく」って何?
ここで重要なのは、「うまくいく」ことの定義です。
何をもって人生が「うまくいく」と言えるのでしょうか?
人は「○○だから」うまくいくと思いがち
陥りがちなのが、「○○だから」うまくいくという条件つきの定義です。
- 車を買ったから
- 結婚したから
- 家を買ったから
- 子どもができたから
こんな感じで条件があって、その条件を満たしたときに人生がうまくいくという考えをする人が多いように思います。
「その条件、本当に必要?」と疑ってみる
ここで方法的懐疑の出番です。
これらの条件が本当に人生がうまくいくために必要なものなのか疑ってみましょう。
- 車を買っても…事故を起こすかもしれない
- 結婚しても…夫婦仲が悪くなるかもしれない
- 家を買っても…ローンが払えないかもしれない
- 子どもができても…先立たれるかもしれない
このように、うまくいくための条件だと思われていたものも、疑ってみると必ずしもそうではないことがわかります。
今挙げた例だけでなく、あらゆる条件において、「〇〇してもうまくいかない」ケースを想定することができると思われます。
疑いようのない条件――それは、本人が「うまくいった」と感じていること
このように、方法的懐疑によって次々と疑っていったとき、最後に残るものは何でしょうか。
それは、当人の「うまくいった」という意識です。
あらゆる悪いケースを想定してみても、本人が「うまくいった」という意識を持っているのなら、それ以上疑う余地はありません。
これは、デカルトがあらゆるものを疑って、最終的に自意識を疑い得ないものとみなしたことに重なります。
「うまくいくには〇〇が必要…」という考え方を捨てる
私たちは、「〇〇がないからうまくいかない」・「〇〇さえあればうまくいく」という考え方をしがちです。
一方で、「○○を手に入れても心が満たされない」・「〇〇が予想外の不幸を招いた」といったことも経験します。
かく言う私も、大学に合格してから長い暗黒時代に突入していました。
多くの人が、人生がうまくいくためには「何か」が必要だと思っています。
ですが、その「何か」と「うまくいく」との間に関連性はありますか?
少なくとも、本質的には関連性はないのではないでしょうか。
もう人生は100%うまくいっている!
以上から、「○○だからうまくいく」という考え方は幻想であると言えるでしょう。
同じように、「××だからうまくいかない」という考え方もまた幻想なのです。
この世のあらゆる事物は、人生がうまくいく・いかないということに対して直接の関連性を持っていません。
自分が「うまくいっている」と思えば、誰が何と言おうと人生はうまくいっているのです。
「うまくいっている」(あるいは「うまくいかない」)根拠を外界の事物に求めてはいけません。直接の関係はありませんから。
外の世界がどうであるかにかかわらず、自ら「うまくいっている」と思う。
そうなれば人生がうまくいく確率は100%です。
自意識を保つのも意外と難しい…
とはいえ、口で言うだけなら簡単なんですが、実際は難しいですよねw
うまくいけば、有頂天になって我を忘れます。
うまくいかなければ、嫌な気分になって落ち込みます。
何だかんだで人間は外界の事物に影響されがちなものです。
だからこそ、常に以下のことを念頭に置く必要があります。
- 人生がうまくいくことと外の事物に直接の関係はないことを意識する
- 自分が「うまくいった」と思えているかを確認する
- 思えていないなら、外の事物に引きずられていないか注意する
こうして、外に頼るのではなく、自らの手で「うまくいく」というイメージを意識して持ち続けることが必要なのではないかと考えています。
最後に
私も含め、人は外の世界に影響されがちです。
それは人間として自然なことですし、完全に悪いことではないと思います。
ですが、影響を受けすぎると、人生の本質を見失ってしまうのではないでしょうか。
そんな思いから、今回の記事を書かせていただきました。
人生に迷える方々の道しるべになれば幸いです。
読んでくださってありがとうございました!
記事を読んで、少しでも興味を持っていただけましたら、レイニーデイのTwitterのフォローをよろしくお願いします!