これから毎週火曜日は、「雀荘に火曜(かよう)日々」として、麻雀に関する記事を書いていきます!
第1回は、いわゆる「染め手」と呼ばれる混一色(ホンイツ)と清一色(チンイツ)について、その意外なメリットを挙げていきます!
※この記事はある程度麻雀のルールを把握している方を対象読者としているため、細かいルールの解説の多くは省略させていただきます。ご了承ください
Contents
ホンイツ・チンイツとは?

概要
要するに、「一種類の牌をひたすら集める」イメージです。
ホンイツ
マンズ・ピンズ・ソーズのどれか一種と字牌だけでアガる役。
鳴かないと3翻、鳴くと2翻。
チンイツ
マンズ・ピンズ・ソーズのどれか一種だけでアガる役。
鳴かないと6翻、鳴くと5翻。
ホンイツ・チンイツは過小評価されがち!
ホンイツ・チンイツは過小評価されがちな気がします。
例えば、役牌もドラもない鳴いたホンイツのみの手を「バカホン」って言いますよね。
安さもあるとはいえ、ホンイツに対する蔑みの心が出た呼び方ではないでしょうか。
確かにデメリットもある
まあ、そう言われるだけのデメリットがあることも事実です。
捨て牌でバレやすい
最大のデメリットは「バレやすい」ことでしょう。
例えば、相手の捨て牌がマンズ・ピンズばかりだと、相手からソーズはほとんど出なくなります。
振り込んでくれないとなると、非常に上がりにくいわけですね。
相手からすれば、ミエミエで対処がしやすいというのもあります。
一般的なメリット:打点が高い

よく言われているメリットとしては、「上がったときの打点が高い」ということがあります。
上がれたときの破壊力は抜群!
確かに、相手からは読まれやすく、上がりにくいです。
しかし、うまく自分で牌をツモるなどして上がれれば、非常に高い得点が見込めます。
どうしてもトップが欲しい最終局や、序盤で下位に沈んだときの逆転手として大きな威力を発揮します。
見落としがちなメリット:字牌をため込める

そして、見落とされがちな点について述べます。
ホンイツ・チンイツは、「防御にも役立つ手である」ということです。
なぜなら、「字牌をため込める」からです。
ため込んだ字牌が後半で安全牌に!
字牌は「東・西・南・北・白・発・中」の7種です。
他の牌のように数字を持たず、よく安全牌としてキープされます。
ホンイツ・チンイツを狙うと、その字牌を自然に手牌に持てるのです。
なので、たとえ手の進みが遅くても、たまった字牌を順番に捨てていけば、比較的安全に場をしのぐことが可能なのです!
ただし、字牌だからといって過信は禁物
ですが、字牌も必ず安全というわけではありません。
特に、終盤で場に一枚も出ていない字牌は、相手の上がり牌である確率がかなり高いです。
なので、場に出ない字牌は、頃合いを見て捨てるか、あるいは最後まで捨てずに持っておくかの判断が重要になってきます。
自分にとっておいしい牌は相手にとってもおいしいことが多いので、注意が必要ですね。
最後に
今回は染め手についてけっこう踏み込んだ話をしました。
実際、Mリーグでプロ雀士の打牌を見ていると、最後まで狙うかはともかく、序盤では染め手を視野に入れて進めているシーンがよく見られた印象です。
初心者の手と思われがちですが、攻守に見逃せないメリットがあり、状況によっては非常に有効な役であると言えるでしょう。
みなさんも「バカ」なんて言わずに、ホンイツ・チンイツのメリットをもっと積極的に活用していきましょう!
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