麻雀

雀荘に火曜日々~第2回 鳴くべきとき・鳴くべきでないとき~

鳴き

これから毎週火曜日は、「雀荘に火曜(かよう)日々」として、麻雀に関する記事を書いていきます!

第2回は、苦手な人も多いチー・ポンなどの「鳴き」についての技術論を書きたいと思います!

今回は、「鳴くべきとき・鳴くべきでないとき」について、例を挙げながら解説していきます!

私は鳴きが大好きでかなりこだわっているため、内容には自信があります!

※この記事はある程度麻雀のルールを把握している方を対象読者としているため、細かいルールの解説の多くは省略させていただきます。ご了承ください

鳴きとは?

鳴き

ここでは、鳴きについて説明します。

概要

相手が捨てた牌を持ってきて、自分の牌にします。

鳴いた牌を含む一まとまりの牌は、自分の右側にさらします。

鳴きにはチー・ポン・カンの3種類があります。

チー

123・七八九など、一続きの数字のつながりを作ります。

上家(自分の左側の人)からしかできません。

ポン

222・八八八など、同じ牌三つのまとまりを作ります。

残り3人の誰からでもできます。

カン

3333・九九九九など、同じ牌四つのまとまりを作ります。

残り3人の誰からでもでき、また自分の手牌に4つそろった場合もすることができます。

 

鳴くべきときはどういうときか?

鳴き

では、どういったときに鳴くべきなのかを挙げていきます。

鳴くべきとき1:早く上がりたいとき

まずは、「早く上がりたいとき」

これはもう鉄板ですね。

基本的に、鳴くと点数を上乗せするためにリーチをかけることもできませんし、一部の手役は安くなってしまいます。

ですので、「鳴くと点数が安くなりやすい」のです。

にもかかわらず鳴くメリットは、「相手の牌を利用できる分速度が上がる」ことです。

要するに、「得点と速度をトレードオフする」イメージかと!

鳴くべきとき2:鳴くことで逆に高得点が狙えるとき

次は、「鳴くことで逆に高得点が狙えるとき」

例えば、有名な役満に「大三元(白・発・中を三つずつそろえる)」がありますが、これは鳴いても役満として成立します。

大三元

↑ああ、一度はやってみたい…

また、前回の記事で紹介したホンイツ・チンイツも、少し安くはなりますがそれでも十分高得点です。

前回の記事はコチラ!

 

このように、鳴いても十分高得点の手なら、鳴いたほうが早い分おトクということですね!

鳴くべきとき3:相手の高い手を阻止したいとき

お次は、「相手が高い手を狙っていそうなとき」

これは、「早く上がれる」というメリットの応用編です。

以下は特に重要なので念頭に置いてください。

「先に上がってしまえば、どんな高い手も流れる」

安い手を早く上がることは「ダサい」と思われがちですが、相手に高い手を上がらせないという点で、実は非常に守備的な打ち方なのです。

相手の上がりの芽を摘むためには、できるだけ早く上がることが非常に有効です。

もちろん、相手のリーチを妨害するために鳴くというのも、高い手を阻止する鳴きに含まれるでしょう。

鳴くべきとき4:「流れが悪い」と感じたとき

今は亡きプロ雀士の安藤満氏が、「亜空間殺法」という戦法を使っていました。

これは、「いつもなら絶対しない鳴きを仕掛けることで流れを変える」という戦法です。

こう聞くとオカルトのように見えますし、実際それは否定はできないと思います。

ですが、理にかなった部分があるとするなら、鳴くとは「相手の牌を取ってくる」ことだということです。

つまり、「流れが悪い→自分では良い牌を引き込めない→なら相手からもらおう」という考えはあり得ると思います。

自分の引きが悪いときでも、相手の牌を利用することで可能性を数倍にできる。

そういった点で、流れを変えるために鳴くことはありだと考えています。

 

鳴くべきでないときはどういうときか?

リーチ

では、どういったときに鳴くべきでないのかを挙げていきます。

鳴くべきでないとき1:高得点が必要なとき

それは、「高得点が必要なとき」です。

これは、鳴くべきときの「早く上がりたいとき」と対になっていますね。

特に、トップと点差のある最終局など、明確に高得点が必要なケースでは、鳴くことで点数がどれぐらいになるかを頭に入れましょう。

鳴いてしまえば、リーチをかけられなくなって点数の上乗せが困難になります

最終局で鳴いて上がったけれど点数が安く、着順が変わらなかった…となってしまっては本末転倒ですからね。

※もちろん、トップでなくても現在の着順を確定させたいケースの場合はその限りではありません。

鳴くべきでないとき2:相手に対して安全牌をキープしたいとき

次は、「相手に対して安全牌をキープしたいとき」

これは、鳴くべきときの「相手が高い手を狙っていそうなとき」の別パターンです。

相手の高い手を安い手で流せればよいのですが、上がる前に振り込んでしまっては元も子もありません

そこで、状況によっては、相手に対して当たりにくい安全牌を多く抱えたいということもあります。

そういうときだと、鳴いた牌をさらすことで手牌が狭くなることはマイナスになるのです。

ですので、相手に振り込まないことを最優先するときは鳴かないか、鳴いてもポンよりもチーを優先することが多い(※)ですね。

※ポンすると一気に安全牌が3つ潰れるおそれがあるからです

 

最後に

今回は鳴くべきとき・鳴くべきでないときについて書きました。

私が重度の鳴き派ということもあり、鳴くべきときのほうを多く挙げました。

特に「流れが悪いとき」のくだりは賛否両論あるでしょうが、ある意味これこそが「鳴きにしかできないこと」なのかなーとも思っています。

鳴きの世界は実に奥が深いです。

皆さんもぜひ鳴きの魅力を体験してみてください!


 

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