エンタメ哲学

水曜日のレイニーデイ~第2回 ソクラテスの妻、まるで夫を愛していない説~

クサンティッペ

古代ギリシャの哲学者ソクラテスには、クサンティッペという妻がいました。

このクサンティッペ、世界的に悪妻として有名なのです。

現に、ソクラテスは以下の名言を残しています。

「良い妻を持てば幸せになれる。悪い妻を持てば哲学者になれる」

ソクラテスは哲学者、ということは…お察しください。

サニーレタスくん
サニーレタスくん
夢も希望もない話っス!!

そこで今回、クサンティッペが本当に悪妻であり、夫を愛していなかったのかを検証してみることにしました!

クサンティッペ悪妻エピソード1:夫の頭に水をぶっかける!!

水をかける

ある日、クサンティッペはソクラテスを怒鳴りつけました。

しかし、それだけでは気が収まらず、なんとソクラテスの頭に水をぶっかけたのです!!

いきなり悪妻エピソード炸裂ですね!

ソクラテス「雷の後に雨はつきもの」

ですが、ソクラテスは平然とこう言いました。

ソクラテス
ソクラテス
雷の後に雨はつきものだよ

いやいや、確かに「雷」も「雨」もありましたけどねぇ…

 

クサンティッペ悪妻エピソード2:弟子の前でもかまわず怒鳴り散らす!!

怒鳴る

実はクサンティッペ、ソクラテス以外にもうるさかったのです!!

なんと、ソクラテスの弟子の前でもがみがみ言っていたようです。

これは悪妻というより人間としてどうなんでしょう…

ソクラテス「滑車がガラガラなってるようなもん」

文句を言う弟子に対し、ソクラテスはこう答えました。

ソクラテス
ソクラテス
もう慣れたよ。滑車がガラガラなってるようなもんだから

なんというか…悟りすぎるのも困りものですねw

 

クサンティッペ悪妻エピソード3:ついにソクラテスがセミをうらやましがる…

セミ

一見、妻の悪態にも動じないように見えたソクラテス。

ですが、彼の心は着実にむしばまれていたようです…

ソクラテス「セミは幸せだ…」

ある日、セミを見たソクラテスはこうつぶやきました。

ソクラテス
ソクラテス
セミは幸せだ物言わぬ妻がいるからね

おいおい、ついに世界的哲学者がセミに負けてしまいましたよ!!

どんだけ悪妻なんですか!!

やはりクサンティッペは夫のことなど愛していなかったのか!?

 

しかし、ソクラテスの最期を前にクサンティッペは…

泣く女性

しかし、そんなクサンティッペが、夫への愛情を見せた瞬間がありました。

それは、夫の最期を目前に控えたときのことでした…

ソクラテスの最期

ソクラテスは、国家から死刑を宣告されてしまいます。

友人たちが何度も脱走を進めましたが、ソクラテスは死刑を受け入れたのです。

ソクラテス
ソクラテス
ただ生きるだけでなく、善く生きることが大事だからね

まさしく、世界的哲学者にふさわしい生きざまだったと言えるでしょう。

クサンティッペが見せた夫への涙

死刑を目前に控えたある日、友人たちがソクラテス夫妻のもとを訪れました。

すると、クサンティッペはこう言いました。

「あなた、このお友達と話すのも、これが最後になるのね!」

そして…おおいに泣き叫びました

夫を愛していなかったのなら、わざわざ泣いたりしないでしょう。

そう…今までのきつい言動は、ソクラテスへの愛情の裏返しだったのかもしれません。

少なくとも、「まるで夫を愛していない」という説は否定されたと言えるでしょう。

 

最後に

現代でも悪妻の代名詞とされるクサンティッペ。

ですが、確かに口うるさい部分はあるものの、実際は家族を愛するごく普通の女性だったのではないでしょうか。

強烈なエピソードが一人歩きして、今日の評判になったように思われます。

皆さんも、いろいろあるとは思いますが、家族を大切にしていきましょう!

サニーレタスくん
サニーレタスくん
亭主関白目指すっス! おい、メシ! 風呂!
レイニーデイ
レイニーデイ
晩ご飯にされないようにね…

 


 

記事を読んで、少しでも興味を持っていただけましたら、レイニーデイのTwitterのフォローをよろしくお願いします!